単純接触効果~顔見知りが恋はじめ~

印象操作戦術

初めて出会った時は好きではないと感じたどころか嫌っていた相手なのに、職場や学校などで何度も何度も顔を合わすうちに、いつの間にか好きになっていたという経験はありませんか?

恋に奥手の人でも、好きな人の視線が届くぐらいの範囲に入ることならできるはずです。とくに、あなたとあなたが好きな人が同じ班や同じサークルで一緒に活動したり、出勤や通学時間、退社や放課の時間を合わせるだけでも、毎日会うことができますよね。

人は何度も顔を合わせている人を次第に好感を持っていくものなのです。

これを心理学では単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか)あるいは単純接触の原理(たんじゅんせっしょくのげんり)と呼びます。

芸能人やアーティストが会ったこともない人から好意を持たれるのはこのためです。

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ザイアンスの実験

ザイアンスとは何者か?

ロバート・B・ザイアンスは1923年、ポーランドにて生まれる。
その後、アメリカに渡り、ミシガン大学で学び、ミシガン大学で教鞭を執る。
ゴキブリを対象にした動物実験を行うこともあった。2008年没。

単純接触効果は実験者の彼の名前をとって「ザイアンス効果」とも呼ばれます。

実験

実験前

大学の卒業アルバムの中から無作為に選んだ写真12枚をまず準備をする。

そして、「この実験は、記憶の実験である」というように被験者には記憶の実験と説明して、1枚あたり2秒ごとに映し出される86枚の成人男性のスライドを、数人の大学生たちにランダムに見せました。見せる写真の回数は1回、2回、5回、10回、25回の5種類。5種類×2人の写真を割り当て、さらに、まったく見せないもの2人の計12人で行いました。

実験結果

それぞれの写真を見せて、ひとりひとりの写真に映っている人への好感度を調査したところ、顔の魅力や人の好みがあるはずなのに、平均すると写真で顔を見た回数の多い人ほど、好感度も高くなるという結果が出た。

接触回数の違いによる同一顔写真への好意度の相違

図 接触回数の違いによる同一顔写真への好意度の相違

上図から接触回数の増加は好意度を増やすことにつながると結論付けられる。ただし、中には例外もある。BやKの人のように好意度を下げる場合もあるので、一概に好意度をあげるとは言えない。

接触回数と好意度との関連

図 接触回数と好意度との関連

単純な接触でも、回数が増せば、増すだけ好意度が増える可能性が高いということがわかった。

人間以外への応用

実は、単純接触効果は人間に対してだけ有用なのではありません。ものや風景に対しても感じてしまうのです。

例えば、何度も同じテレビのCMを見ていると、その商品やCM自体が気に入っていく感じを抱いた経験はないでしょうか。これも単純接触効果のひとつです。

例外

しかし、単純接触効果は全員が全員に効果があるというわけではありません。中には見れば見るほど嫌になっていくというパターンも存在します。何事もほどほどが大事なのです。

社内恋愛との関係

社内の素敵な人と一緒に仕事をしていると恋におちやすくなります。これも単純接触効果のはたらきによるものです。ただ、それだけで恋に落ちると失敗しやすくなります。それはその人の一面的な部分しか見ていないからです。

特に、上司・部下、先輩・後輩の関係だとその過ちが起こりやすくなります。上下の立場によって、人間は無意識に立ち居振る舞いを変えているからです。プライベートな段階に入ると「こんな人だとは思わなかった」という風になってしまう場合もあるかもしれません。

そうならないためにもしっかり、その人が恋愛対象かどうかを、いろんな角度から見る必要があります。後悔する選択にならないように相手をチェックしましょう。

まとめ

気になる異性がいれば、意図的に何度も顔を合わせる機会をもつことで、相手を振り向かせられるかもしれませんね。

因みに一緒にいる時間の長さよりも、短い時間でも何度も会う回数のほうが重要なのです。今後の生活にお使いください。

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