個性の発見~基本統計量②~

計量経済学

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いかに安定させるかが農業に携わる者に課せられた使命。

統計学的ばらつきは農業にかかわらず、それはリスクである。

A地区もB地区も平均は300に位置している。

平均値は魔法のような存在。平均値で判断してはいけない。

A地区の500は強みである。なぜ、100になったかを分析すれば、ポテンシャルは有る。

人間も同じ、個性を活かせばいい人材になる可能性もある。

米の単収のばらつき

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分散と標準偏差

データの散らばり具合を分散、あるいは標準偏差で測る。このばらつきはリスクであり、不安定さである。どんな社会でも不安定さはリスクである。

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サンプリングでは【∑(Xi-X_)2/(M-1)】

集団全体から漏れなく抽出したか、サンプルを抽出したかの差である。

分散=偏差平方和/母集団。

標準偏差S=√σ

なぜ、2乗して分散の平方根をわざわざ求めて標準偏差をもとめるのだろうか?
標準偏差は完璧な数値ではない。

記号の説明

  • σ…分散
  • S…標準偏差
  • Xi-X=偏差…平均値Xと個体値X1,X2,X3…はどのくらい離れているのかの値
  • Σ(Xi-X)2=偏差平方和
  • M…サンプルの総数

変動係数

対数に利用の条件が標準偏差にはある。

  • 対象が同じ。
  • 平均値の大きさが同じ。

この場合のときは、標準偏差が使えない。

ゾウとアリの場合、体重が全然違う。
ゾウとアリを標準偏差で当てはめて比較するとアリのばらつきはの体重がそもそも小さいのでばらつきは小さくなる。

変動係数(CV)=S/Xであらわす。

ネギの価格の上下変動を表すのを変動係数で調べる方法がある。
計量経済学は統計学を踏み台にしている。

米の地区ごとの価格の変動幅のちがうケース

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この場合、A地区は年度によって、価格の変動幅が47.1%もあるのに対して、
B地区は価格の変動幅が1.8%しか年度ごとにない。A地区は最高水準で価格を安定させたら、
豊かな生活ができる可能性がある。

大根とほうれん草のケース

図の一番下に示した通り、
大根は価格の変動幅が農家ごとに1%前後しかないが、
ほうれん草の価格の変動幅は農家ごとに3%もある。

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参考資料

愛媛大学農学部胡教授 計量経済学 第3回 2016年4月25日

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