公害問題と環境問題のちがい
公害問題と環境問題のちがいを
あなたはちゃんと言えますか?
そんなこともあろうかと残しておきます。
従来の公害問題
- だれが公害問題を起こしたのかがわかる
- 公害が発生した地域の範囲がせまい
公害問題は一国の法律で十分対応できる!!
地球環境問題
- 地球環境問題を引き起こしたのは
誰であるのか明確ではなく、はっきりしない。 - 問題を引き起こした人と、被害を受けた人が
別の国になってしまうことが多い。
国境をこえているため解決が難しい。
環境問題の事例
酸性雨
二酸化硫黄や窒素化合物などの酸性物質が、
雨や雪、霧などに溶け込み、
通常より強い酸性を示す現象のことです。
スウェーデンやデンマークなどの
北欧諸国で特に問題になっています。
湖や川に流れ込み、
魚や木々が死んでいっています。
原子力事故
発生当時、日本の有識者は対岸の火事と認識してしまいました。
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わたしの意見でしかないのですが、
原発大国であるフランスは、
一切事故が起こっていないので、
フランスを見習ったほうがいいでしょうね。
スリーマイル島の事故
1979年、アメリカのスリーマイル島における原発事故。
原発事故の深刻さの度合いは7段階中のレベル5と判定された。
修繕中に人為的ミスにより、
爆発事故が発生。
放射能が外部にもれた。
チェルノブイリ事故
1986年、当時、ソビエト連邦(現在のウクライナ)のチェルノブイリの原発事故。
原発事故の深刻さの度合いは7段階中のレベル7と判定された。
多くの人が亡くなってしまいました。
いろいろな説がありますが、
数万~数十万の人々が亡くなったのではないかと言われています。
原子炉の欠陥と、
判断ミスが重なって、人為的発生がおこったのが
原因です。
事故が経過して30年経過しましたが、
まだ事故は解決していないそうです。
ポパール化学工場事故
1984年に
当時、貧しい発展途上国であった
インドで発生した史上最悪といわれる化学工場の爆発事故。
公害を海外へと輸出してしまった代表例です。
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原因
- スラム街での工場立地
→立地の規制がなかった - 安全教育・安全訓練の放棄
被害
事故での死者は数千人から数万人とされている。
住民登録をしていない人も入っているので、
毒ガスの影響を受けた人は50万人いるのではないか?
と先ほどのリンクの著者は言う。
責任は?
社長に出頭を命じたが、
社長は行方知らずになり、
幹部が有罪判決された。
しかし、幹部は保釈金を払い、
すぐに釈放されたために、
全く民間的な責任を会社は負っていない。
参考資料
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資源・環境論
第3回 地球環境問題の時代
(愛媛大学農学部 松岡淳教授講義より)
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