あくせくしない人間らしい暮らしを目指す、
チッタスロー運動。
ゆっくり食べて、ゆっくり暮らす運動のことです。
チッタスロー運動とは?
地元の伝統的な食文化や食材を見直す運動、
あるいは、その地元の食品自体を指します。
イタリアのトスカーナ地方(Tuscan)が発祥の地。
そこの市長が発案者です。
イタリア語でのスローシティ。
公式サイト

チッタスロー運動の目的
主に以下の2つです。
- 人間社会の真正な発展
- 持続可能な未来の実現
チッタスロー運動のスローガン
「International network of cities where living is easy」
つまりは「くつろげる暮らしができる町が国際的につながろう」といったものです。
人々の「生活の質を向上させること」を目指して、
地域のアイデンティティを高めること。
地域の活性化を目指して、
地元に対する誇りと愛着の確保が主な目的です。
まちおこしの発展の起爆剤となることでしょう。
チッタスロー運動の発端
スローフード協会の誕生
1980年代半ば、
ローマの観光名所として知られる
スペイン広場にマクドナルドが開店したことに、
危機感をもった住民は、
1986年、北部にあるブラ(Bra)という町で
スローフード協会の元となる団体を作りました。
チッタスロー運動の誕生
そのスローフードの理念を街全体に応用した
「チッタスロー運動(Cittaslow -)」が
今、世界各地で盛り上がっている。
1999年にイタリアにあるいくつかの小さな町の長が集まって、
チッタスロー運動を推進していくことを決定しました。
チッタスロー運動の加盟資格
加盟資格は、
住民が5万人未満であること。
加盟には厳しい審査があり、
行政・議会・団体・住民の協力が必要です。
そのためには
チッタスローの目指す
目標や価値観を
各利害関係者間で
まとめる必要があります。
チッタスロー運動で奨励するもの
- 有機栽培や有機農業を奨励
- 文化、生活、地域づくりや環境問題にも発展させた理念。
チッタスロー運動の参加都市
アメリカのソノマ、イギリスのパースなども参加。
2013年1月時点で168の都市が参加。
日本では気仙沼市が参加している。
産業の地域の活性化対策
競争力を持った特産品の再生創造。
地域の手工芸品・農産物・郷土料理を育てる。
地産地消
- 農業の活性化
- 観光・レストラン経営の活性化
地産地消が進むと、その地域に住んでいた人が、
今までヨソから買っていたものを
その地域の産品で買うようになります。
地域にお金が落ちてきます。
これを購買力の還流といいます。
地域にお金が落ちると、
その集めたお金をまた投資して、
さらなる利益を生み出します。
こうすることにより、
地域内の経済が循環します。
地域内の経済が循環することで、
好循環が実現されていって、
結果的に地域の活性化につながります。
農業
環境に配慮して、持続可能な発展を重視。
- 低農薬、有機農業
- 農畜産物の生産者と消費者の
距離を短くする。 - 耕作放棄地の解消し、景観も良くする。
- 安全・安心な食べ物づくり。
環境対策
- 廃棄物処理
- 汚水処理
- 生物多様性の保護
- 健康的な環境の創出
- 景観行政
文化財の保護・伝統文化・芸能の継承
- 生徒の食文化教育
- 地域コミュニティでのお祭りの復活・イベントの開催
持続可能な社会
以上のことにより、生活の質(QOL)が向上します。
生活の質があがることにより、人が住みやすいまちになっていきます。
チッタスローのまちづくり運動と重なって、
観光の魅力がつくりだされていきます。
「think globally act locally」という地方の世界化。
すなわちグローカリゼーション(glocalization)のために、
ともに歩んでいくという運動ですね
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