「お不動さん」と呼ばれて、親しまれている不動明王様。不動明王様とはいったいどんな神様なのでしょうか。突然、新企画として神様シリーズはじめます。
不動とは?
堅固不動(けんごふどう)の菩提心を表しています。
不動明王様の特徴
概要
大日如来の化身であり、明王の中でも最高位の神様。
起源
ヒンドゥー教の破壊を司る神であるシヴァ神であるとされ、梵名(ぼんめい/古代インド語の名前)もシヴァ神の別名と同じく「アチャラナータ」です。
アチャラナータは「動かざる尊者」という意味であり、そこから不動と名付けられました。
日本への伝来
弘法大師・空海が密教とともに日本へ伝えました。
ご利益
家内安全、怨敵調伏、勝負必勝、立身出世、商売繁盛などさまざまな現世利益をもたらすと言われている。
姿
仏様といえば、優しい穏やかな表情をしているのが一般的です。
しかし、明王と名の付く仏様は、みな力強い忿怒のお姿をしています。
右手には降魔の剣を、左手には衆生を確実にすくいとるための羂索(けんさく)という網を持っています。
忿怒(ふんぬ)さらに、後ろには迦楼羅炎(かるらえん)と呼ばれる火焔を背負うのも特徴です。
火焔によって、一切の悪を焼きつくし、また一方で、身を捨ててでも衆生を救ってくださるのです。
忿怒
一般的には一面二臂の忿怒相(ふんぬそう)で、髪は束ねて左に垂らし、岩座か瑟瑟座に座るか立つかしてあらわされます。
岩座(いわざ)
岩をかたどった台座。
瑟瑟座(しつしつざ)
角材を組み合わせたかのような台座。岩座が形式化したもの。
降魔
魔を降すという意味で、悪魔に勝つことを意味します。決して、悪魔を降臨させるという意味ではありません。
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