Relations(関係)
地球にうまれた生命
地球に生まれた私たち人類は、その祖先である猿のときからも、猿の祖先の代よりずーっと前の祖先のときも、この地球の生態系とともに生きてきました。
地球に生まれた以上、自分以外の他の生命体と関わりを避けては生きてはいけません。そもそも、その生命体の誕生するときも、自分以外の他の生命体がいたからこそ、存在することができたのです。
他と関係を絶つことは死を意味するのに等しいのです。そもそも、他と関係を絶つことはできません。空間ですら自分ではない他の物質です。そんなことはそもそもできません。関係のない関係はないのです。結局、数えきれない媒介を通して、すべてのものはつながっています。
生態系
生態系の例がわかりやすいでしょう。植物を草食動物が食べ、草食動物を小型の肉食動物が食べ、小型の肉食動物を大型の肉食動物を食べる。動物が死ねば、微生物が動物を食べ、植物の栄養源をうみだす。もちろん、生態系はこんなに単純な構造ではありませんが、生物は相互に作用・反作用することで生きています。
人類の関係
では人間はどうでしょうか?いくつかの例で考えてみましょう。
上司と部下
そもそも人間関係に上下は存在するのでしょうか?人間という生命体にあるのにも関わらずなぜこの差が生じるか。
ひとつは部下が上司のいうことを聞いておけば、成功する可能性が高いだろうとみていること、そして、上司から給料が支払われること。上司のいうことを聞いておけば、部下はとりあえずしておけばいいのです。しかし、それは人間の上下を形成するものでは、ありませんね。ですからこの関係はもろいのです。
友達
友達やフレンドと呼ばれるものがこの世には存在します。そもそも友達とはどういったものでしょう?友達の定義とは?友達には相互に作用・反作用しているのか?一方的な関係ではないのか?そもそもそれは友達と言えるのか?などなど非常に曖昧な存在な他の存在が友達なのです。
友達になると、では一体どうなるのでしょうか?友達ではない人は友達に比べてはどうでもいい存在ですよね。
ところで、友達グループAと友達グループBができて、小学生の頃などそれが対立した経験ありませんか?小学生のころなどは男女間対立とかよくありませんでしたか?グループとグループが組んで一種の連合のようなものを組む場合もありますね?これを国家間の関係で見てみましょう。
国家
わかりやすい例を3つだしましょう。
戦争のはじまり
かつて人類は狩猟をおこなっていましたが、徐々に恵まれた環境の地域では農業が発生し定住生活が始まりました。人類の生活は安定していきましたが、豊かな土地と乏しい土地の格差ができていきました。
やがて国が発生し、自分たちの範囲がわかってきました。と、同時に自分たちとは異なるものの存在ができていきました。国で団結し、異国や外国という考えの違うものを排除して、自分たちでその土地の利益を享受しようという考えのもと戦争が、発生しました。
戦争に勝った側は負けた側から土地を奪って、奴隷化していきました、
冷戦
はなしはとんで、冷戦です。アメリカを盟主とする資本主義陣営と、ソ連が率いた社会主義陣営ですね。これも考えの違うものは認めないという思想を背景にもっています。自分の考えが正しいと両者が思っています。屈服させたいとの思いのため、戦争以外でも科学やスポーツといった面でも激しく対立しました。
地域統合
第2次世界大戦時のブロック経済の地域版ですね。自分たちが団結することでアメリカや日本に対抗するために結成されたのが、今のEUです。EUに入っているものにはやさしく、EUではないものには甘い汁は吸わせないという排他的な国際関係ですね。
味方と敵
こういうふうに結局、人類はこの人が敵か味方か判断し、人間関係でも、国規模でもそれはかわらないのです。自分とは考えの合わない人を孤立させているケースがいじめ、殺しているケースもありますね。
憎しみなどで、敵を殺し、敵の味方がその実行者を憎しみ、憎しみの連鎖が続いていきます。
人間は自身の所属するチームや考えのものは無視や排除しないと本当にやっていけないのでしょうか・・・?
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