カンキツ類と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
「温州みかん」や「きんかん」などを
思い浮かべますかね??
今回は、
身近な果物である
カンキツの概要について説明します。
カンキツ類とは??
カンキツ類とは、
ミカン科に属する30以上の属のうち、
カンキツ属(Citrus)と
キンカン属(Fortunella)、
カラタチ属(Poncirus)の3属の総称です。
2n=18(n種類数の染色体が1つの細胞に2セット18本)で
相互に交雑が可能となっています。
原産地
カンキツ属はインド東北部のアッサム地方です。
上の図の赤く塗られた地域です。
そこから、中国に伝播し、
長江上流でカラタチ属が、
中国南部でキンカン属が分化します。
原産地のアッサム地方では、
カンキツ属は分化していきます。
カンキツ属は160以上の種がありますが、
分類は複雑になっています。
カンキツ属の種
ブンタン(pummelo)、
シトロン(citoron)
の3種類が基本です。
これらから世界的に生産量が多い、
スイートオレンジ(C.sinensis)、

http://www.unfold.jp/index.php?%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%88
グレープフルーツ(C.paradisi)、
レモン(C.limon)
などに分かれています。
日本のカンキツ
タチバナ(C.Tachibana)は、
日本原産と考えられています。
日本では古くから、
コミカン(C.kinokuni)や、
ダイダイ(C.aurantium)、
カラタチ(Poncirus trifoliata)

http://www.ebay.com/itm/Hardy-Bitter-Orange-Poncirus-trifoliata-Seeds-Showy-Fragrant-Edible-/281079423892
などの多くの種類が
海外から渡来しています。
現在もっとも生産量の多い
ウンシュウミカン(C.unshu)は、
江戸時代には九州で栽培されていました。
また、江戸時代から明治初期にかけて、
ナツミカン(C.natsudaidai)
ハッサク(C.hassaku)
イヨカン(C.iyo)
などが自然交雑により、
発生しています。
参考文献
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2016年11月17日
果樹園芸学Ⅰ 愛媛大学農学部教授 山田寿
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