今回から耕作放棄地分析シリーズと題して、
少しずつ耕作放棄地×○○と、
分析結果をご報告しようと思います。
見守ってくださるとうれしいです。
第1回の今回は、
「耕作放棄地×森林率」で、
画面の前のあなたに
お届けします。
日本の森林率
森林率とは、
国土の面積のうち、
森林に覆われている割合
のことを指します。
林野率ともいいます。
林野庁の森林・林業白書によりますと、
日本の国土の約67%が森林です。
つまり、
国土の2/3以上が森林で覆われている
ということになります。
さらに、日本の平野は少ないので、
森林のほとんどは山間部に位置しています。
2015年の森林率ランキングでは、
日本の順位は192か国中17位と
かなりのトップです。
まぁ、日本人は他国の自然を奪って、
紙とかを知らずながらに使っている訳ですけどね。
今後から少しずつ、
気を付けたいと思います。。。
森林率と耕作放棄地の関係性
研究背景
さて、そんな中、
森林率と耕作放棄地は関係があるのか
ないのかのお話をしておきますね。
山の中でも、元気な集落
たとえば、高知県の馬路村は
ゆずの産地として全国的にも
有名であると思います。
そのような中、
山の中にあっても元気な集落はあり、
耕作放棄地と森林率は、
関係ないのではないかと、
感じました。
そこで、
統計分析を行いました。
方法
RESASの統計データをもとに、
相関分析を行いました。
Excelに、
都道府県別の
「耕作放棄地」と「森林率」を2つならべて、
散布図のグラフと
近似曲線のグラフを作成したのち、
t分析を行いました。

統計分析
このような結果がでました。
相関係数を示す
rは約0.07でした。
まぁ、この時点で、
統計的には
森林率と耕作放棄地率は
関係ないことがもう言えるのですが、
続けますね。
t≒21.1で、
有意水準1%で、
Pは両側で約3.0*10-30
でした。
まぁ、棄却されないので、
有意水準ではあるのですが、
7%しかないので、
ほとんど
森林率と耕作放棄地には関係性はないといえます。
まとめ
つまり、
森林率が高いからという理由では、
耕作放棄地率が高くなるとは言えないわけです。
山間地域にも、
可能性があるというわけです。
反対のことを言えば、
「うちは山の中にあるから…」
ということは言い訳にすぎないわけです。
あなたがどうとらえて、
どう行動を起こすか
それが大事だと思います。
コメント