基本原理
様々な事象に対して知的好奇心を持つとともに、教科・科目の枠にとらわれない多角的、複合的な視点で事象をとらえ、科学的な見方・考え方や数学的な見方・考え方を豊かな発想で活用したり、組み合わせたりしながら、探究的な学習を行うことを通じて、新たな価値の創造に向けて粘り強く挑戦する力の基礎を培う
育成すべき資質・能力
知識や技能 | 思考力・判断力・表現力等 | 学びに向かう力、人間性等 |
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新科目の学習過程のイメージ

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/070/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/05/11/1370456_3_1.pdf
新科目の構造について
基礎段階
- 自ら探究プロセスを回し、質の高い深い探究活動を 行うためには、そのために必要な資質・能力をあら かじめ身につけておくことが必要。
- 新たな価値の創造に向けて挑戦することの意義等について理解を深めさせることで、主体的に探究に 取り組む態度を身につけさせることが必要。
- 研究倫理等についての基本的な知識を身につけさせることが必要。
探求プロセスの例
- 探求の手法について学ぶ
- 教員の指導のもと、研究の進め方や分析の手法を考え、
選択した課題等の研究を実施する - 研究倫理について学ぶ
そうして校内等で成果を発表する。
実施段階
- 基礎で身につけた資質・能力を活用して自ら課題を設定し、探究活動を行う。
- 課題に関する内容に関する知識や課題を解決するための技能を自ら身につけ、
より深い探究活動を志向させる(共通ではない学び)。 - 探究に当たっては、質を高めるため大学・企業等の 外部機関を積極的に活用する。
- 実験や分析自体の成否より、試行錯誤し、失敗のリスクも引き受けながら自分たちでやりきる過程を重視する。
学校外の支援
基礎で学んだことを用いて、自ら課題を設定し、探究活動を実施する。
そうして、その成果を校内・校外において探求の成果を発表する際に、
大学や企業等から支援を受けることができる。
実施にあたっての留意事項
探求のテーマの設定等に係る考え方
- 生徒の実態を踏まえつつ、主体的にテーマを設定させる(自由な発想と実現可能性のバランスに留意しつつ適宜示唆等を与えることは必要。テーマ例を示して選択させることや、先輩が取り上げたテーマを掘り下げることも考えられる。)
- テーマについては幅広い分野から選択することを可能とするが、手法については、数学及び理科に係るものとする。
先行研究に係る考え方
先行研究については、高校生に可能な範囲で求め、その意義を理解させるこ とを目的とする(図書館、インターネットでの検索等)。
評価の考え方
探究した結果として生み出された成果における新たな知見の有無や価値よりも、探究プロセスにおいて先に掲げた資質・能力を身につけることができたかどうかや探究プロセスをメタ認知できることを重視する。
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