前回、
国家の成立と役割①~ホッブス「リヴァイアサン」絶対王政も許されるのか?~
でお伝えした社会契約説では、絶対王政も許容されてしまうという問題点がありました。
それは
ホッブズが人間の自然状態を
「万人の万人に対する戦い」と定義づけたからです。
そんな世の中だと人間不信にもなりそうですね。
まぁ、今の競争社会だと戦いのほうが、
一周回ってあってそうですけど、
そのあたりは読者の皆様方個人個人におまかせします。
さて、
今回、ロックは、
『市民政府二論』(「政府二論」「統治論」)の中で、
人間の自然状態は「自由・平等・平和」だと位置づけました。
万人の万人に対する戦いとはうって変わって、
人間はもともと善いものだとする性善説の考え方になりましたね。
主権はあくまでも国民にあって、
国家はその行使を委託・信託されているだけなのです。
国家は国民を守るという契約上の義務があります。
悪い政治である悪政をはたらくような国家に対しては
クーデター等の革命をしてもいいのです。
間接民主制のもとで、
国民は良い政治家を選ぶ義務があります。
こうしてみると、
ロックの場合、絶対王政を働いた場合、
それは自由がなくなるので、
王様に反逆してもいいという点で
ホッブズとは異なりますね。
すごいです。
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